塗り壁(砂壁)からクロス(壁紙)注意!
築17年位の塗り壁(砂壁)をクロス(壁紙)にして欲しいとの案件です!
しかし注意なんです(汗)
記事を書いているのは、この道26年の内装飾職人登米市のすずです。
- アスベスト調査は必要?
- 塗り壁(砂壁)からクロス(壁紙)
- 工事内容下地方法
- まとめ
吹付の塗り壁には使用されていましたが
左官屋さんの塗り壁材料に入っていたのかは不明です?
住宅の塗り壁に石綿が含まれているのでしょうか。 材質はどのようなものでしょうか。 住宅に使用されている塗り壁は一般的に、綿壁、しっくい塗り、じゅらく塗り、繊維壁、珪藻土塗りなどがありますが、日本左官業組合連合会によれば、左官仕上げの場合はいずれもその中に石綿は含まれていないとのことです。
しかし
1955年から2006年前の建物であれば、基本全ての改修工事には、アスベスト調査が必要となります。面積・請負金額で義務付けされ届けが必要です。
事前調査 ■ 解体・改修工事を行う際には、その規模の大小にかかわらず工事前に解体・改修作業に係る部分の全ての材料について、石綿(アスベスト)含有の有無の事前調査を行う必要があります。 ■ 事前調査は、設計図書等の文書による調査(※設計図書等の文書が存在しないときを除きます)と、目視による調査の両方を行う必要があります(令和3年(2021年)4月から)。 ■ 事前調査は、建築物石綿含有建材調査者などの 一定の要件 を満たす者が行う必要があります(令和5年(2023年)10月から)。 ■ 事前調査の結果の記録を作成して3年間保存するとともに、作業場所に備え付け、概要を労働者に見やすい箇所に掲示する必要があります。(令和3年(2021年)4月から) ■ 一定規模(解体工事の場合は解体部分の延べ床面積80㎡、改修工事の場合は請負金額が100万円)以上の解体工事の場合、事前調査の結果を労働基準監督署に電子システムで報告する必要があります(令和4年(2022年)4月から) 厚生労働省引用
例えば30万円税込み請負金額の届けは今現在義務ではありませんが、調査を申し込むには当然費用はかかります。
2021年4月に施工された法改正では、アスベストにかかる費用は、「施工業者への配慮義務」として、施主さんが費用を負担することが明記されています。
なので、小規模リホームでも塗り壁(砂壁)をクロス(壁紙)にリホームでも調査が必要になるわけですが、グレーゾーンでもあります。
そのままでは貼れません
貼ったとしても直ぐに剥がれてしまうでしょう
下地処理をしっかりすることで貼ることができます
現状の程度で下地の方法が変わることがあります
- 砂壁を固めて全パテ
- 砂壁を落として全パテ
- 砂壁を落として合板または石膏ボード
生活状況やご予算等で提案をしてます。
1.砂壁を固めて全パテ処理
地震被害(一部分の崩落、重度な亀裂)が無い場合は、溶剤で固める。
アルコール類浸透性で臭いがキツイ!が信頼性が高い
または
表面を固めるパテ型、水性なので匂は少ないが、やはり表面のみです。
2.砂壁を落として全パテ処理
砂壁の剥離は、水を噴霧して多少浸透させてからヘラ等で削りとります
噴霧は(濡らした砂壁も)飛び散るのでしっかりとマスカー等で養生をします
養生が手間ですが、完了後丸めて破棄の手軽さです。
そして
当店では砂壁剥離後全面に塗布パテのより粘着力UPの為散布してます。
散布後、全面パテ2回仕上げとなります。
3.砂壁を落として合板・石膏ボード
合板または石膏ボードを貼るのが一番のオススメです。
東日本大震災での経験上そう思いました…
震度にもよりますが、ほぼパテと一緒に崩落や剥離してました。
大工工事が加算されますが、もちろん強度の差が違います。
石膏ボードの厚みで収まりの問題もありますが、合板は5.5mm以上を使って頂きたいと思います。
稀に糊の水分で膨れが(波打つ)でることがあるからです。
基本、小規模のリホーム工事でもアスベスト調査は必要ですが、お客様負担とのことですので業者に問い合わせると良いと思います。
工事方法は御予算もございますから、業者にご相談ですね。
DIYでの施工でも、しっかりとした下地を作ると持ちが良いですし、次回の貼替が楽になることと思います。
しっかりした養生は、後かたずけが楽ですね!
最後までお読みいただきありがとうございました。
ブログランキング参加してます
良かったら押してください。
ありがとうございます